スキルス胃がんになった旦那さん

闘病生活と日々の出来事

お出かけ

今日も、朝から人参ジュース作り。





胃癌の告知をされ、がんセンターに行った帰りに、私「癌になったら良く、人参ジュースを1日二リットル位飲むといいって聞いた事あるけど、そんなに飲める訳無いやんなぁ」、旦那さん「飲めん、飲めん、そんなに飲める訳無い」と話してた。

 




今は、1日置きに、朝一杯だけだけど、人参ジュース飲んでる。






次の日は、他の果物や、牛乳入れたり、違うジュース。






人参ジュース飲むのは無理と言ってた旦那さんだけど、今日は、意外と美味しいと言ってて良かった。







癌に効くのかは分からないけど、藁にもすがる気持ちって、こんな気持ちなんだと思う。






でも、野菜が中々食べれないから、少しでも採れたら…って言う気持ちを分かってくれたのだろうか。









そんなんで、朝ご飯の片付けも終わった所で旦那さん、「さて、出かけようか」、私「え?どこへ?」







2回目の手術する前に行った、車で一時間位の、地場産の野菜や果物やお菓子とか色々売ってて、裏に凄く広い公園がある場所。 

  






2月10日だったから、ちょうど1ヶ月前になる。






その時は、雪が降る寒い日で、公園に行けなかった。







今日は、風が強かったけど、凄くいい天気で、公園の入り口まで行って、入ろうか迷っていたら、お花の手入れをしていた女性が、「今、桜(河津桜)咲いてて綺麗ですよ~あと、クリスマスローズも沢山咲いてますよ~」






それでも尚、どうしようかと旦那さんと相談していたら、「風強くて寒いけど、せっかく来られたんだから、どうぞ見て行って下さい」と更に声をかけられ、旦那さんは余り遠くまで行けないので、桜の場所を大体聞いて、なんとか行けそうなので、入園する事にした。







暫く歩くと、パンジーが沢山咲いていた。シャクナゲの蕾が沢山ある通りを歩いて、地図を見ながら「どっちかなぁ~」と更に暫く歩くと、ピンク色の桜が見えて来た。




 

とても綺麗で、旦那さんと沢山写真を撮った。旦那さん「思い出だから、沢山撮らないと」。私「うん」






悲しい切ない気持ちになった。旦那さんは、余り生きられないと思っているのだと思う。






私は、これから何年もずっと、旦那さんが生きてずっと側に居る事前提の思い出作りなんだと思う事にした。






そうじゃないと、涙が出ると思ったから。







クリスマスローズの花も沢山咲いてて、そこは凄く陽向で暖かくて気持ちが良かった。







途中で木製の二人掛けのブランコがあって、2人で乗った。







私「小さい頃、めっちゃブランコこいだよね~?それで、飛び降りたりせんかった?」、旦那さん「したした」







ブランコ乗ってる間も、凄く暖かくて、暫く乗っていた。







このまま、時が止まればいいのになぁと思った。






さっきの女性が通りがかり、女性「どうですか?桜見れましたか」と聞かれ、旦那さんが「見れました。来て良かったです」、女性「良かったですね~クリスマスローズはどうでしたか」、私「綺麗でしたし、凄く暖かくて良かったです」、女性「良かった~やっぱり来られて良かったでしょう~」、私「はい、良かったです」






本当、女性に感謝だ。








来年もまた行けるといいな。絶対、行こうね。